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2007年12月11日
インナーマリッジ~内なる結婚~ 第一話
深夜2時
部屋の灯りを消すと同時に携帯電話が鳴り出した。
この音はメールの着信音だった。
携帯電話の持ち主の名前は「新井陽子」
年齢は35歳。
彼女は神戸の北野坂にあるワンルームマンションに
一人で住んでいた。
北野坂といえば、異人館が立ち並ぶ神戸有数の観光地だ。
関西に住む女性であれば、一度は訪れたことがあるであろう
とてもエキゾティックなエリアである。
彼女の部屋の窓から、旧パナマ領事館を見ることができた。
彼女の職業は「ジャズ歌手」
自宅であるマンションから徒歩で10分ほどのところにある
老舗のライブハウス「J」と専属契約をしているシンガーだ。
陽子は、メールの差出人を確認して
ふぅ~と大きな溜め息をついた。
差出人の名前は「須賀慎吾」
大阪の北区にある大手広告代理店に勤めている。
37歳独身である。
須賀は、無類のジャズ好きだ。
学生時代は、須賀自身もドラマーとして
仲間とジャズトリオを結成し、
ライブハウス「J」でも何度か演奏したことがある。
今から2年前、須賀が責任者だったプロジェクトチームが
都市再開発の企画コンペで負けた。
会社からは、勝つことが義務付けされていたし、
何よりも勝てば、課長への昇進がほぼ決定する重要な仕事だった。
須賀はとことん落ち込んでいた。
何もかもが嫌になった。
少しの間でもいい、この現実から遠ざかりたい・・
そんな時に、ふと思い出したのがライブハウス「J」だった。
行ってみるか・・
北野坂の街路樹は、クリスマスのイルミネーションで
豪華に飾られていたが、須賀の心は暗く沈んでいた。
12年ぶりだな・・
老舗のライブハウスであることは、
その重厚な木造の扉が教えてくれた。
扉の前にあるイーゼルに
出演者名が書かれたパネルが置かれていた。
★フライデーナイト
出演 JトリオwithYOKO
“YOKO”は、新井陽子のステージネームだった。
【2】へ
[舞台] 神戸・北野坂の紹介
部屋の灯りを消すと同時に携帯電話が鳴り出した。
この音はメールの着信音だった。
携帯電話の持ち主の名前は「新井陽子」
年齢は35歳。
彼女は神戸の北野坂にあるワンルームマンションに
一人で住んでいた。
北野坂といえば、異人館が立ち並ぶ神戸有数の観光地だ。
関西に住む女性であれば、一度は訪れたことがあるであろう
とてもエキゾティックなエリアである。
彼女の部屋の窓から、旧パナマ領事館を見ることができた。
彼女の職業は「ジャズ歌手」
自宅であるマンションから徒歩で10分ほどのところにある
老舗のライブハウス「J」と専属契約をしているシンガーだ。
陽子は、メールの差出人を確認して
ふぅ~と大きな溜め息をついた。
差出人の名前は「須賀慎吾」
大阪の北区にある大手広告代理店に勤めている。
37歳独身である。
須賀は、無類のジャズ好きだ。
学生時代は、須賀自身もドラマーとして
仲間とジャズトリオを結成し、
ライブハウス「J」でも何度か演奏したことがある。
今から2年前、須賀が責任者だったプロジェクトチームが
都市再開発の企画コンペで負けた。
会社からは、勝つことが義務付けされていたし、
何よりも勝てば、課長への昇進がほぼ決定する重要な仕事だった。
須賀はとことん落ち込んでいた。
何もかもが嫌になった。
少しの間でもいい、この現実から遠ざかりたい・・
そんな時に、ふと思い出したのがライブハウス「J」だった。
行ってみるか・・
北野坂の街路樹は、クリスマスのイルミネーションで
豪華に飾られていたが、須賀の心は暗く沈んでいた。
12年ぶりだな・・
老舗のライブハウスであることは、
その重厚な木造の扉が教えてくれた。
扉の前にあるイーゼルに
出演者名が書かれたパネルが置かれていた。
★フライデーナイト
出演 JトリオwithYOKO
“YOKO”は、新井陽子のステージネームだった。
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[舞台] 神戸・北野坂の紹介
Posted by 栗A太 at 17:04│Comments(0)
│インナーマリッジ